品質への取り組み

品質に対する基本姿勢

品質基本理念 品質方針

当社では「ガス機器も飛行機と同じ。何か不具合があれば大きな事故につながる」という考えのもと、「安全・安心」を重視した事業活動を進めています。これはガス機器をはじめとする熱エネルギー機器は、少しの不具合や故障、誤った使い方などによってやけどや一酸化炭素中毒、火災、爆発などを引き起こす可能性があり、最悪の場合は死亡事故にまで発展してしまうからです。かつては台所のコンロが火元の火災事故、最近では浴室内におけるヒートショックによる死亡事故などが大きな問題とされました。「安全・安心な商品を世の中に送り出す」というメーカーとしての基本的な使命を果たさない限り、当社がメーカーとして持続的成長をすることは考えられません。

「不良品を世の中に出さない」「自社の商品によって事故が発生しない」ようにするためには、商品が生まれ、使われ、寿命を迎える日まで、「安全・安心」を確保する活動を行っていく必要があります。そこで当社では「安全・安心」にこだわりぬいたモノづくりを進める一方、商品が消費者の皆様の手に渡っても「安全・安心な使い方」を常に呼びかけていく啓発活動を積極的に推進しています。

「ゼロディフェクト」を追求

モノづくりにおける基本方針として「商品の自社設計」「重要保安部品の自社開発・内製」「生産設備の自社設計」が挙げられます。熱に関わるコア技術および重要保安部品の自社開発・当社グループ内での生産、生産設備の自社設計は大きなポイントです。設計段階から「安全・安心」を確保するとともに、万が一、不具合や故障が起きた時に、すぐに原因を突き止め、改善できる体制を取っています。さらにモノづくり(開発、生産)、商品の販売・使用・アフターサービス、廃棄に至るまで、全ての段階で不良を一切発生させない「ZD(ゼロディフェクト)」活動にも力を注いでいます。
※ゼロディフェクト(zero defect):無欠陥、不良品ゼロ、無欠点

なお、当社が考える「品質」とは、単に不具合や故障を起こさないことを指す言葉ではありません。ガス機器をはじめとする熱エネルギー機器を通して「快適な生活」を提供することも「品質」であると考えています。

環境試験棟を新築-全国各地の住環境に応える商品の開発を推進-
環境試験棟

環境試験棟

ガス機器には、(1)購入時から商品が役割を終えるまで安全に使えること(2)設置環境に左右されずに一定の性能を発揮すること(3)商品が役割を終えるまで性能を発揮すること-の3つが求められます。当社グループではこれらの性能を満足できるかどうかを調べるために、数多くの性能評価を実施し、改善点の発見・信頼性の確保に努めています。2015年7月には新しい環境試験棟を技術センター内に設置しました。この試験棟には、気候条件を低温から高温まで調整できる総合環境試験室を完備しています。この試験室内には戸建て住宅が設けられており、外気温の変化によってガス機器がどのような影響を受けるかなどを調べることができます。また、断熱材や壁厚、部屋の広さなどを変えることもでき、きめ細かな試験評価が可能になっています。

製品安全自主行動計画

安全・安心を追求した商品開発

ガス機器における危険な事象には、ガス漏れや不完全燃焼、やけどや火災など様々なものがあります。これらの危険を招く原因を排除し、いかに安全なガス機器をつくりあげることができるかが開発部門に課せられた使命。例えばガスコンロには立ち消え安全装置や天ぷら火災防止用の温度センサー、あるいは特別な設置条件の給湯器に搭載されるCOセンサーなど、現在までに数多くの安全装置が搭載されてきました。設計部門においては、あらゆる使用環境においてこれらの安全装置が機能すること、長い使用期間にわたって安全性能が維持できること、そして万が一機器が故障した時は安全な状態で停止する「フェールセーフ」の実現など、使用開始からその商品が寿命を迎える日まで安全性を維持する「未然防止」の考え方を基本に、設計段階から安全のつくりこみを行っています。また、シミュレーションを活用した解析や厳しい評価基準による各種試験を数多く行い、その結果を検証する会議での確認を経て、次のステップに進む仕組みを構築し、設計に起因する不具合をゼロにする取り組みを進めています。このほか過去の不具合を二度と繰り返さないための品質会議や過去のノウハウを次の世代の従業員へ伝える勉強会を開くなど、「安全・安心」な商品の開発に向けた情報の共有・教育も積極的に進めています。

高品質を確保するためのモノづくり

当社の生産技術の基本的な考え方は「加工した段階で正常な商品ができる」というもの。品質をつくりこむ「自工程完結型」業務を行っています。 商品の企画・設計の段階から製造部門が関与し、加工・製造に関する豊富なノウハウを生かし、自社の技術や生産設備から開発が意図した性能を実現することができるか、安全・安心な商品になるか、作業する人がつくりやすい形になっているかなどを検討。開発部門とつくりこみをしたうえで生産を行います。生産設備に関しては5M(Man:人、Machine:機械、Material:材料、Method:方法、Measurement:計測)を念頭に自社で設計・製作。設備の不備が原因となる不良を発生させないようにしています。製造現場では、QC活動、改善提案など改善活動に力を入れ、強い製造現場づくりをめざしています。製造工程のムリ・ムダを見つけ、それを1つずつコツコツと改善していく地道な活動を継続し、昨日より少しでも良い現場をめざしています。また、モノづくりは人づくりの考えのもと、こうした改善活動を通じて、モノづくりの思想・技能・技術を継承する人材育成にも力を入れています。
一方、海外拠点においては現地の市場などその国・地域に合ったモノづくりが求められます。日本の品質は、国際的にもトップクラスであり、海外でも高く評価されています。例えば、リンナイインドネシアでのガスコック生産立ち上げの際は、現地の従業員が来日し、日本で当社のモノづくりの哲学を徹底的に学び、日本の従業員と一緒に生産ラインを準備し、現地で立ち上げました。「品質こそ我らが命」を基本に、今後も国内外で「安全・安心」で高品質なモノづくりができる体制を構築し続けます。

訓練道場「考働館」を設置-体験を通じた品質教育を実施-
訓練道場「考働館」

環境試験棟

大口工場では2009年から組立作業による品質不良撲滅のために、訓練道場「考働館」を設置しています。新たに作業に従事する方に対して、実際の商品や設備、治具※を用いて、分かりやすく品質教育ルールを伝えるとともに、ネジ締め技能の訓練を行っています。また、新人だけでなく、経験者に対しても、繰り返し基礎教育・応用教育を行い、品質意識の維持・向上を図っています。

  • ※治具 加工・組立の際に道具や作業位置を指示・誘導するために用いる道具
大口工場 第二製造課 伊藤 浩二
大口工場 第二製造課 伊藤 浩二
ルールの必要性を理解してもらい、品質へのこだわりを育む
新規に設計された要素部品に対し、最適な加工方法(加工技術・品質の向上)によるモノづくりを行うため、内製化を推進しています。プレスから組立・梱包までの一貫生産体制(整流化)を基本とし「あらゆるロスがエネルギーのロスにつながる」という意識で「運搬・手待ち・在庫」などの停滞(ロス)を低減すべく日々の改善に取り組んでいます。
エコジョーズの生産では、排気熱から熱を有効的に回収する2次熱交換器の締結方法を、従来の「溶接方式」から「カシメ方式」に変更して生産性の向上につなげ、製造時におけるCO2排出量を約85%削減しました。

取引先様との改善活動

品質向上活動の活性化

  • 全社QCサークル大会
  • 全社QCサークル大会
全社QCサークル大会

社員1人ひとりの問題解決の能力向上や組織の活性化をめざし、小集団活動:QC(Quality Control)サークル活動を展開しています。グループ会社を含め積極的に活動し毎年9月に開催する全社QCサークル大会で優秀サークルを表彰しています。