ECO ONE第三世代が拓く新しい「住まい」のかたち

ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE(エコワン)

家庭で使われるエネルギー消費量のうち、半分以上を占めるのが給湯と暖房であり、これらによる二酸化炭素(CO2)排出量を減らすことは喫緊の課題です。2020年の住宅・建築物の省エネルギー基準適合住宅義務化に向けて、家庭からのCO2排出量削減の機運が高まる中、給湯一次エネルギー消費量※1を約40%も削減し、CO2排出量削減に寄与するハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE(エコワン)に各方面から期待が集まっています。今回はリンナイが推進する環境貢献と、それらを通じて実現する新しい「住まい」のかたちを紹介します。

家庭での用途別エネルギー消費

(※1)一次エネルギー消費量:石炭・石油・天然ガスなどを自然界にあるままの様態から、どのくらいのエネルギー(お湯)が得られたかを示したもの。
電気・ガス・石油などの異なる機器であっても同じ条件下で比較することができる。最近では省エネ住宅における評価基準として用いられている。
(※2)出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2016」

2020年に向けてCO2削減貢献量の倍増にチャレンジ

CO2削減貢献量 推定値

ECO ONEをはじめとする熱エネルギー機器は、材料の調達から廃棄に至るまでのライフサイクルでみると使用段階でのCO2排出量が最も多くなっています。そのため、地球温暖化の抑制に寄与するには、機器自体における燃焼効率の改善など「エネルギー効率の向上」と「環境配慮型商品の普及」が重要であると考えています。
当社商品の使用時におけるCO2削減貢献量※3の指標では、2005年度をゼロベースとし、2010年は25万t、2015年は88万tと着実に進めてきました。2020年までの環境中期目標として、当社は「商品使用時のCO2削減貢献量を160万t-CO2にする」を掲げ、家庭の省エネ化、CO2排出量の削減に向けた取り組みを推進します。

(※3)CO2削減貢献量:リンナイ給湯機器の性能向上により、2005年販売商品と比較して削減されるCO2排出量(推定値) 算定条件 対象商品:リンナイ株式会社が販売する給湯機器(日本国内) 使用期間:10年 使用条件など当社独自の基準による
       

高効率ガス給湯・暖房システムとヒートポンプを融合した世界初のシステム「ECO ONE」

給湯と床暖房の熱エネルギーを供給するECO ONEは、ガスと電気のヒートポンプを組み合わせた世界初のハイブリッド給湯・暖房システムです。2010年に誕生したECO ONEは、その第二世代で省エネ大賞、第三世代ではグッドデザイン賞を受賞するなど、高い環境性能やデザイン性で業界をリードし続けています。

ECO ONEとは 第一~第三世代までの変換

ECO ONEには、あらゆる「つかうシーン」を意識した便利な機能が満載

「我慢して省エネ」するのではなく、「快適な状態で省エネ」を実現できるのがECO ONEの最大の魅力です。また、通常・災害時を問わず、安定した快適さを提供する給湯・暖房システムへと進化を遂げています。

【こんな場面で】「思いついた時に操作をしたい」「我が家で使う分のエネルギーをつくりたい」「ライフラインが切断されてもお湯を使いたい」

「未来の住まい」を想定し、性能・デザイン性を追求した第三世代

生産技術部 商品技術開発室 原田 大樹 開発本部 デザイン室 前川 勝紀 開発本部 第一商品開発部
 新技術設計室 近廻 聡

ECO ONEの第三世代は、環境配慮・高級感・審美性のコンセプトを開発・生産技術に反映させて具現化し、より省エネで洗練された外観を持つ商品に仕上げました。そのモノづくりに込めた思いを紹介します。

お客様の視点を設計に反映した環境配慮商品

給湯一次エネルギー消費量(GJ/年)

より多くの方々にECO ONEを選んでいただけるように、第三世代ではお客様の視点で外観・デザイン性を追求しました。玄関脇や庭先などの人の目に触れる場所に設置されることを想定し、日本家屋の外壁にマッチするシャンパンメタリックカラーを採用したほか、デザイン性と強度確保を両立させるため、部材同士の合わせ目(ライン)を排除しました。

豊富なバリエーションにより様々な住宅環境に柔軟に対応

施工面では、狭小地での設置や使用条件(気候や住宅密集地などの立地条件、接続する暖房機器などの違い)に合わせて、ECO ONEを構成する機器を柔軟に組み換えることができるようにしました。さらに排気口の位置を自由に選択できるようにするなど、設置場所の状況に対応できるようにバリエーションの充実にも努めています。

設置場所の周辺状況に応じた組み換え

知識の活用、加工技術の追求によって完成した第三世代ECO ONE

特にこだわったのは、部材同士の合わせ目(ライン)をなくすために大きな一枚板を使用したことです。従来の工法では実現することが不可能でしたが、「ラインをなくす」という見た目の美しさを追求するため、これまで培ったノウハウやモノづくりに関する様々な知識を活用。独自の加工技術を確立して商品化に結びつけました。このECO ONEに込めた開発・デザイン部門の熱い思いを生産技術部門が受け止め、製造段階での加工技術を追求したことによって、さらに進化したECO ONEのモノづくりを完成させました。

持続可能な社会・住宅環境に向けて省エネ住宅の実現に寄与するECO ONE

政府は、地球環境保全のため温室効果ガス削減目標を公表しています。その目標達成に向け、家庭での一次エネルギー消費量を可能な限り低減させるために、下記のような省エネ住宅の普及を促進しています。

低炭素建築物

低炭素建築物とは、CO2の排出を一定量抑制することをめざした建物です。生活の拠点となる住宅では、電気やガスなどのエネルギーを多く使うため、建物の断熱性を高めるだけでなく、先進の省エネ設備機器を導入し、住宅全体で省エネ化することが求められます。

ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)

ZEHとは、自宅でつくるエネルギー量が使う量よりも多い、あるいはほぼ同じ量になるよう設計された究極のゼロ・エネルギー住宅を指します。主に、戸建住宅での普及が期待されています。

給湯一次エネルギー消費量(GJ/年)

低炭素建築物やZEH実現のためには、戸建住宅や集合住宅といったあらゆる住宅形態に設置できる省エネ設備機器が必須であり、それらの普及に向けた公的な認定制度が始まっています。特に集合住宅では、階・部屋ごとに「エネルギーを効率的に使用できるかどうか」といった厳しい省エネ基準があり、その公的な基準をクリアすると「低炭素建築物」として認定され、購入者が住宅ローンなど経済面での補助を得ることができます。

温水式床暖房を設置しても厳しい省エネ基準をクリア

給湯一次エネルギー消費量(GJ/年)

当社のECO ONEは、一次エネルギー消費量がきわめて低く、給湯のほかに温水式の床暖房を使用した住宅であっても低炭素建築物とZEHの両方の省エネ基準をクリアすることができます。今後とも、温水式床暖房の普及を通じた、「我慢せずに快適な生活を送ることができる省エネ住宅化」を牽引していきます。

集合住宅で全戸にECO ONE+床暖房を導入した国内初の全戸低炭素建築物「リストレジデンス用賀」

「リストレジデンス用賀」は、全戸にECO ONEと温水式床暖房を採用したマンションとして、国内初の低炭素建築物に認定されました。低炭素建築物は、地球環境に貢献できるほか、物件購入者には光熱費の削減、税制・金利面での優遇など大きなメリットがあります。

「リストレジデンス用賀」

東京都世田谷区の緑豊かな住宅街に位置する総戸数48戸のマンション。用賀エリアは、都心への利便性もよく、世代を問わず大変人気のあるエリアです。ECO ONE第三世代を全戸採用したことでマスメディアに多く取り上げられ、注目を集めています。

リストデベロップメント担当者様が語るECO ONEの魅力とリンナイへの期待

リストデベロップメント株式会社 東京開発事業部 次長 安永 直昭さん、リストデベロップメント株式会社 東京開発事業部 課長 登坂 康介さん

低炭素建築物の基準を楽々クリア
ECO ONEは省エネ住宅の大きな武器

「リストレジデンス用賀」は、子育て世代やセカンドライフ世代をターゲットに企画したマンション物件です。低炭素建築物認定を取得してセールスポイントにしたいと考え、一次エネルギー効率の点で最も優秀な給湯・暖房システムであるECO ONEの設置を前提に設計しました。低炭素建築物の基準に合致しているか、全48戸を一戸一戸調査しましたが、ECO ONEの高い性能のおかげで当初の計画からほとんど仕様変更することもなく、低炭素建築物の認定を取得することができました。CO2排出量の計算を依頼した会社も「マンションで床暖房を採用して、この認定を取るのはすごい。普通は取れない」と驚いていました。また、ECO ONE第三世代は機器自体がコンパクトで横置きも可能になったので、設置性が向上し、お客様の居住面積を広く確保することができたことも魅力の一つでした。
当社も、省エネ基準を満たす物件を多く手掛けるなどエコに注力しているので、「エコ(環境配慮商品)を通じて社会貢献する」というリンナイの企業姿勢には共感し、同じ志を持った仲間として頼もしさを感じています。これからもECO ONEのような社会のニーズにマッチした、高性能で安全な素晴らしい商品を世に送り出していただきたいと思います。