調達への取り組み

含有化学物質管理の推進

化学物質が人や地球環境に与える影響の大きさは、その物質の有害性と暴露量(摂取量)によって決まります。世界各国では、国民の健康や地球環境に配慮するため、商品の製造段階で使用する化学物質や、商品に含有する化学物質の管理が法制化され、特に欧州ではRoHS指令やREACH規則など、含有する化学物質の管理が求められています。
当社グループは、法令遵守はもちろんのこと、商品のライフサイクル全体で人や環境への影響が懸念される化学物質の使用を最小化し、お客様に安全で環境に配慮した商品を提供するため、取引先様と連携して含有化学物質管理を推進しています。

【代表的なEU規制】

※RoHS指令:電気電子機器における一定の有害物質の使用制限に関する指令

※REACH規則:化学物質の登録、評価、認可及び制限に関する規則

当社では、グリーン調達基準を定めた「E-調達基準書」に基づき、調達資材に含まれる化学物質を規制した「化学物質管理指針」を運用し、含有化学物質を管理しています。各国の規制動向を把握するとともに、当社グループ各社や取引先様との連携により含有化学物質管理の徹底に努めています。

  • E-調達基準書第3版
    E-調達基準書第3版
  • 化学物質管理指針第3.0版
    化学物質管理指針第3.0版
  • 実務担当者向け講習の様子(上海林内有限公司)
    実務担当者向け講習の様子
    (上海林内有限公司)

サプランチェーンにおける環境改善への取り組み

サプライチェーン全体における環境パフォーマンスの向上を促進するため、取引先様と連携した環境保全や環境に配慮したモノづくりを行っています。
材料の調達から、商品化、物流におけるモノの流れをより良くするために、各工程における課題を共有して相互に知恵を出し合い、下記のような環境改善活動(CO2や廃棄物の削減、節水など)を実施しました。これらは、エネルギーコストの削減、リードタイムの短縮、さらには、品質の向上にも寄与しています。

【事例1】印刷物の改善
簡易包装に変更
簡易包装に変更

お客様が直接手に取る取扱説明書などの印刷物は、汚れや折れ目が入らないことは当然として、誤って他の印刷物が混入しないよう厳重に仕分け・梱包され、工場へ搬入されています。

取扱説明書や配線図を制作する印刷メーカーなど13事業所と連携して、印刷工程のモノづくり・物流工程を含めた改善を行い、印刷物の品質を確保しつつ、上流工程で発生していた過剰梱包を簡素化して環境負荷を低減しました。

<活動例>
・カバーのダイレクト印刷化
・ラベルの一体化
・梱包のリターナブル化

<効果>
・CO2削減効果:約 42t-CO2/年
・廃棄物(紙)削減効果:約22t/年

【事例2】次世代コネクタづくりへの取り組み

コネクタ・ハーネス・電線メーカーとともに、次世代のコネクタづくりに取り組みました。組立メーカーの立場から課題に対する対処法を提案し、企業間の壁を越えた連携により、サプライチェーン全体の負荷を低減したコネクタを開発しました。

  • コネクタのカラーバリエーション
    コネクタの
    カラーバリエーション
  • 取引先様との打ち合わせの様子
    取引先様との打ち合わせの様子

<次世代コネクタの特長>
・カラーバリエーションを増やし、組立作業時の接続間違いを防止
・コネクタのモノづくり工程における色付け方法や、荷姿の簡素化により、製造時の環境負荷を低減

<効果>
・廃棄物削減効果:約21t/年
・節水効果:約19,000リットル/年

【事例3】当社商品に合わせたねじの考案
ねじ打ちの様子
ねじ打ちの様子

工場で1日に何万本と使用される小さな「ねじ」に着目し当社商品に合った仕様につくりこみました。

独自のねじの考案により、ねじ締めの性能が向上しただけでなく、使用する原材料の削減による省資源化、締め付け時間の短縮による省エネルギー化を実現しました。合わせて梱包方法を見直し作業性の向上にも寄与しています。

<効果>
・原材料削減効果:約2t/年
・電気削減効果:約5,300kWh/年
・CO2削減効果:約2t-CO2/年
・梱包削減効果:約2t/年

【事例4】パッキン製造方法の見直し

給湯器に使用されるパッキンのモノづくりや物流工程を見直し、環境負荷の低減と作業性の向上に寄与しています。

<活動の一例>
・抜き加工レイアウトを変更(材料取りを最適化)
・のり付け、抜き加工設備を一本化(リードタイムの短縮)
・梱包仕様の変更(仕分け・出荷作業の簡素化)

パッキンづくりの流れ
パッキンづくりの流れ
梱包仕様の変更
梱包仕様の変更

<効果>
・CO2削減効果:約2t-CO2/年
・廃棄物削減効果:約7t/年